また、本の話をしてる

おすすめ本の紹介や書評、新刊案内など、本関連の最新ニュースを中心にお届けします。

■あ行の作家

【映像化】朝井まかての傑作「眩(くらら)」が宮崎あおい主演でドラマ化!

眩 posted with ヨメレバ 朝井 まかて 新潮社 2018年09月28日 楽天ブックスで探す Amazonで探す おぉ、これはうれしい。このブログでも紹介した朝井まかての傑作「眩(くらら)」がNHK総合でスペシャルドラマになります。放送日は9月18日。タイトルは「「眩…

【BOOK NEWS】直木賞・本屋大賞W受賞!「蜜蜂と遠雷 音楽集」明日発売!!恩田陸書き下ろしエッセイ付

さてさて、話題のアルバムがいよいよ明日発売です。直木賞と本屋大賞を受賞した恩田陸の傑作音楽小説「蜜蜂と遠雷」、舞台となるピアノコンクールで演奏されるクラシックの名曲の中から物語の核となる19曲をセレクトしたのがこのアルバム。幻冬舎のホームペ…

【書評】恩田陸「夜のピクニック」-もうひとつの本屋大賞受賞作、こちらも傑作!

夜のピクニック posted with ヨメレバ 恩田陸 新潮社 2006年09月 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 今回、本屋大賞を受賞した恩田陸さん、第2回目の「夜のピクニック」についで2度目の受賞です。この小説もいいんだよなぁ。というわけで、昔…

【文学賞】2017年本屋大賞は恩田陸「蜜蜂と遠雷」に決定!CD「蜜蜂と遠雷」音楽集も出ます

蜜蜂と遠雷 posted with ヨメレバ 恩田陸 幻冬舎 2016年09月21日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す いやいやいや、驚いた。本屋さんが選ぶ本屋大賞は直木賞取っちゃったこの小説にはならないんじゃないかと思ってた。「みかづき」か「罪の声」…

【BOOK NEWS】雑誌「SWITCH」特集「ほぼ糸井重里」がなんだか大変なことに

「SWITCH」が糸井重里特集をやることはすでにこのブログでも書きましたが、大増ページで特別価格のスペシャルバージョンになるようです。編集長の新井さんはけっこう糸井さんに影響受けてる人だからなぁ。まぁ、ほぼ日好き、糸井好きの僕らにとってもこの特…

【BOOK NEWS】雑誌「SWITCH」2月発売号の特集は「ほぼ糸井重里」!

SWITCH(vol.35 no.3) posted with ヨメレバ スイッチ・パブリッシング 2017年02月17日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 「SWITCH」、去年はけっこう買いました。マツコ・デラックスのやつとかキョンキョンの号。うむ。で、2月発売号は「…

【映像化】池井戸潤「陸王」テレビドラマに!!

陸王 posted with ヨメレバ 池井戸潤 集英社 2016年07月08日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 年末の29日に発表になりました。TBS系日曜劇場枠での放送です。池井戸潤×TBSは「半沢直樹」「ルーズヴェルトゲーム」「下町ロケット」と福澤克雄演…

【書評】朝井リョウ「何様」-「何者」を見事に裏返す表題作とその先にあるささやかな希望!

何様 posted with ヨメレバ 朝井 リョウ 新潮社 2016年08月31日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 就活生を描いて直木賞を受賞した「何者」、そのアナザーストーリーだ。といっても、この小説集、すごく凝っている。全体は6つの短編からなって…

【BOOK NEWS】1月発売!小川洋子新刊「不時着する流星たち」が気になる、気になる!

不時着する流星たち posted with ヨメレバ 小川 洋子 KADOKAWA 2017年01月28日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 小川洋子は「猫を抱いて象と泳ぐ」あたりからのファンで以降の小説は大体読んでいます。さて、1月28日発売の新刊「不時着する流…

【書評】朝井リョウ「ままならないから私とあなた」-ままならないからおもしろいのか、ままならないからイヤなのか

短編「レンタル世界」と長い表題作の2編を収録。「ままならないから〜」、ううむ、すごくおもしろいぞ。で、このタイトルから大人の話かと思っていたら、なんと小学生の話から始まったのでびっくり。しかし、朝井リョウ、彼は学生や子供たちの世界をデビュ…

【映像化】大崎善生「聖の青春」映画化、いよいよ明日から公開!〈映画感想付き〉

さてさて、「この世界の片隅に」はまだまだ応援しますが、こちらも注目!大崎善生「聖(さとし)の青春」が映画化され、いよいよ明日から公開されます。僕はひと足先に観たので、その感想を個人的なメルマガから引用します。 東京国際映画祭のクロージングで…

【書評】恩田陸「蜜蜂と遠雷」-まずは作者に拍手喝采を!スタンディングオベーションを!

芳ヶ江国際ピアノコンクール、話題のピアニストを輩出したことで評価が高まっている国際的なピアノコンクールを舞台にした物語だ。小説は、書類選考落選者を対象にしたオーディションから始まって、芳ヶ江で行われる一次、二次、三次予選、そして、本選まで…

【BOOK NEWS】朝井まかて「眩(くらら)」にも登場!シーボルトから依頼された北斎の西洋画

オランダで葛飾北斎が描いた西洋画が見つかって大きなニュースになりましたが、夏に読んだ朝井まかての傑作「眩(くらら)」に北斎がシーボルトの依頼を受け西洋画を描いたという話が出てきました。

【映像化】明日15日から朝井リョウ原作の映画「何者」スタート!

さてさて、今日スタートの「永い言い訳」に続いて明日からは「何者」が始まります。原作は2012年下半期の直木賞を受賞した朝井リョウの同名小説。就活とその只中にいる大学生をリアルに描いた青春小説の傑作です。書評、書いてます。旧ブログから引用します。

【BOOK NEWS】五木寛之「青春の門」23年ぶりの続編。来年から「週刊現代」で連載。

というニュースにはちょっと驚きました。前々から僕は五木寛之はなんでもう小説を書かないんだ、とブーブー言っていました。「親鸞」って小説なのかな?よくわからん。いずれにしても人生論みたいなのが多く、なんだかなぁって感じ。とてもおもしろいエンタ…

【書評】絲山秋子「薄情」-「地元」と「よそ者」、地方都市に生きる若者の今がここにある

薄情 posted with ヨメレバ 絲山秋子 新潮社 2015年12月18日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 今年の谷崎賞受賞作品。絲山さんの小説は好きでよく読んでいるが、これは最近の作品では一番おもしろかった。というか、とてつもなくおもしろくて…

【書評】朝井まかて「眩(くらら)」-これは江戸に生きる一人の女絵師を描いて見事な物語  

眩 posted with ヨメレバ 朝井まかて 新潮社 2016年03月22日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 葛飾北斎の娘で自らも絵師であった葛飾応為(おうい)の物語。近年彼女は「江戸のレンブラント」と呼ばれているらしい。その象徴というべき絵が表…

【BOOK NEWS】「何者」の続編「何様」8月末発売!

何様 posted with ヨメレバ 朝井 リョウ 新潮社 2016年08月31日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 就活生の実態をリアルに描いて直木賞を受賞した朝井リョウの「何者」。この秋には映画にもなります。映画にも期待してますが、8月31日そのアナ…

【書評】小川洋子「琥珀のまたたき」-幽閉された子供たちの儚くピュアな暮らし。しかし、そんな日々もしだいに

琥珀のまたたき posted with ヨメレバ 小川 洋子 講談社 2015年09月10日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 小川洋子は尋常ではない状況に置かれた人間たちをよく描く。近年では「人質の朗読会」が思い出される。「琥珀のまたたき」もまた、そう…

【書評】池井戸潤「下町ロケット」-常に対立を作り出す池井戸潤小説の魅力満載!

下町ロケット posted with ヨメレバ 池井戸 潤 小学館 2013年12月21日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 直木賞受賞作。池井戸潤は原作のドラマはけっこう見てるが、小説を読むのはこれが初めて。累計でもう100万部以上売れてるんだなぁ。すご…

【書評】朝井リョウ「武道館」-「素人くさいアイドル」の物語はおもしろいのか?

武道館 posted with ヨメレバ 朝井 リョウ 文藝春秋 2015年04月24日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 愛子は子供の頃から歌って踊るのが大好きな女の子だった。そんな彼女が高1になったばかりの春に「アイドル」になった。NEXT YOUという6人…

【書評】絲山秋子「離陸」-時間と空間、生と死…浮遊感を感じる不思議な物語

離陸 posted with ヨメレバ 絲山 秋子 文藝春秋 2014年09月11日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 絲山秋子は好きでほとんどの小説を読んでいる。ただ、この「離陸」は理解するのが難しい。だからといってつまらないわけではなく、なんだか「不…

【書評】上橋菜穂子「鹿の王」-これは2人の男を通して描かれる、力強い生命の物語

鹿の王 上 posted with ヨメレバ 上橋菜穂子 KADOKAWA 2014年09月24日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 鹿の王 下 posted with ヨメレバ 上橋菜穂子 KADOKAWA 2014年09月24日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 今年の本屋大賞受…

【書評】逢坂剛「百舌の叫ぶ夜」-やはり名作!見事なキャラクター造形とその語り口

百舌の叫ぶ夜 改訂新版 posted with ヨメレバ 逢坂剛 集英社 2014年03月 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す ドラマを見ていて、昔から世評の高かったこの小説を読んでみたくなった。僕にとってこういうことは珍しい。ドラマの「mozu」はスタイリ…

【書評】朝井リョウ「スペードの3」-生まれ変わろうとする3人の女性の姿を鮮やかに描いた傑作

スペードの3 posted with ヨメレバ 朝井リョウ 講談社 2014年03月14日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 若き直木賞作家朝井リョウが社会人を主人公に描いた初めての小説だ。でも、ま、そんなことはある意味どうでもいい。それより、前にもちょ…

【書評】尾﨑英子「小さいおじさん」-後半になって生まれる「うねり」がなんだかちょっとスゴい!

小さいおじさん posted with ヨメレバ 尾崎 英子 文藝春秋 2013年10月24日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 曜子と紀子と朋美、中2の時にクラスメートで今28歳というビミョーな年齢になっている3人の女性たちが主人公。なんだか急にはじけ…

【書評】伊集院静「ノボさん」-正岡子規の青春の輝きを描いて感動的、漱石との強い友情も心に残る

みなさん、遅まきながらあけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。思い切って、デザインも変えてみました。では、本年1冊めのレビューです。 ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石 posted with ヨメレバ 伊集院 静 講談社 2013年11…

【書評】小野不由美「丕緒の鳥」-「十二国記」12年ぶりのオリジナル短編集、小野不由美って本当にすごい!

丕緒の鳥 十二国記 posted with ヨメレバ 小野不由美 新潮社 2013年06月26日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 何をおいても僕は物語が好きだ。エッセーも読む、ノンフィクションも読むけれど、やっぱり小説が一番。そして、これまで読んできた…

【書評】朝井リョウ「世界地図の下書き」-朝井リョウは向日性の作家だ。その小説は生きていく勇気を与えてくれる

世界地図の下書き posted with ヨメレバ 朝井リョウ 集英社 2013年07月05日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 直木賞を獲った「何者」しか知らない読者、デビュー作「桐島、部活やめるってよ」は読んだぞ、という読者にとってはちょっと物足り…

【書評】絲山秋子「忘れられたワルツ」-日常を描きながらも怪しさや不安定さを強く感じる物語

Amazonで探す 楽天ブックスで探す 7つの物語が収録された絲山秋子の最新短編集。震災後を舞台に被災地とは少し離れた街や村を舞台にした話だ。この震災があの震災なのか何なのかはよくわからない。ただ「それ」は確かにあった。そして、人々は「その後」を生…