はい、みなさんお待ちかねの(待ってない!)2022年極私的テレビドラマ大賞、決まりました。まぁ自分が見たドラマの中から選んでるわけですから、毎年言ってますが超極私的なセレクト。しかも、いろいろ迷う。順位も役者の賞も。今回も1、2、3位ですごく迷った。迷ったけれど1位はこれにしました。うむ。
1鎌倉殿の13人
いやぁ〜2022年はやっぱりコレでしょ。大河だけどね。うん、なんでもいいんだ、おもしろけりゃ。三谷幸喜脚本の「鎌倉殿の13人」!!!!!1年間まるまる楽しめました。鎌倉時代って意外とよく分かってない。人の名前しか残ってない。そんな鎌倉の北条氏という家族の物語。いやいやいやスゴかった。たくさんたくさん人が死んで、13人ww!すっごい役者たちがすっごい熱演で、助演の皆さんも心に残るあの人この人。そして、あのラスト!!いやぁ〜あんなの大河のラストじゃねぇ。参ったなぁ。というわけで、1位です。はい!2位以下もどうぞ!
2silent
3エルピスー希望、あるいは災いー
4ファイトソング
5妻、小学生になる。6石子と羽男
7持続可能な恋ですか?
8ミステリと言う勿れ
9PICU
10 オールドルーキー
特別枠(地上波以外のドラマ、スペシャルドラマから)
あの胸が岬のように遠かった(NHK)
一時ではですねぇ、2位と3位とみんな1位でいいかと思ってました。ジャンルが違うし、褒めどころ?が違うし。みんないいのよ。でもまぁ、こういうことに。2位は世の中を席巻した「silent」。目黒蓮を知らなかった。僕は難聴・補聴器なのであまりこういうドラマは見ない。っていうか見たくない。でも1話見てぶっ飛んだ。会話がすごい。誰?脚本家、誰?調べてまたまたぶっ飛んだ。新人?新人で連ドラ?回想とかの展開も含めて構成もすごくうまい。生方美久!天才か!聴者とろう者を超えた人と人とのコミュニケーションの物語。まいった!
「エルピス」、これなかなかドラマ化できなかったんだって。そりゃそうだ!関テレの英断に拍手!そして、脚本家・渡辺あや、佐野亜裕美プロデューサーにも拍手!2人がいなければこのドラマは生まれなかった。渡辺さん、民放連ドラ大丈夫かなぁ、と思っちゃったのですが、いやいやいやすみません。ちゃんと着地して見事。あの最終回、すごいと思うなぁ。役者たちもよかった。あ、演出の大根仁さんも!!!
さて、ここからは駆け足で。4位「ファイトソング」、あぁこれもまた主人公が耳を悪くして。ううむ。でも明るさがあって好きだったなぁ。メインの2人よかったなぁ。5位「妻、小学生になる。」、毎田暖乃ちゃんに驚いた。なんなんだ、あの芝居は一体なんなんだ!突拍子もない設定ではあるけれど最後の方は泣けたぞ。6位「石子と羽男」も大好きよ。これ、あの2人がラブの方向にいかないのがいいよね。うむ。7位「持続可能な恋ですか?」も好き。「すご〜く持続可能」ではなかったけどよかった。で、つまり、ですねぇ、僕はこの4〜7位辺りのトーンが好きなのよ。そういうことだなぁ。
8位「ミステリと言う勿れ」、菅田将暉のあの感じがよい。なんだかいろいろ謎もおもしろくて。好き。9位、この辺りでちょっと迷う。「恋せぬふたり」とかね、「正直不動産」とかね「初恋の悪魔」とかね。この辺りをどうしようかと。まぁ好みの問題ですね。特に「初恋〜」は大好きな坂元裕二脚本で。でもどうも僕の好みにいろんなところでマッチしなかった。まぁしょうがない。
9位「PICU」は「監察医 朝顔」のスタッフで「朝顔」に通じる真摯さがある。そこがやっぱり強く心に残った。10位「オールドルーキー」、スポーツの根性ものみたいなのは苦手だけど、ああいう職業でスポーツにアプローチしたことは高く評価したい。真面目な綾野剛も好きなのよ。
特別枠の「あの胸が岬のように遠かった」はNHKのBSでやったドラマ。歌人の永田和宏と河野裕子の切ない恋の物語。短歌もうまく使っていていいドラマ!続いて、個人賞の発表。ブーブー言われそう。キャン!
○ベスト男優賞 小栗旬(鎌倉殿の13人)
○ベスト女優賞 毎田暖乃(妻、小学生になる)
○ベスト助演男優賞 岡部たかし(エルピス)
○ベスト助演女優賞 小池栄子(鎌倉殿の13人)
主演って言わないことにしてるのは主演とかよくわかんないから。「鎌倉殿」の大泉洋は主演じゃないんだよねぇ。といって助演というのもなぁ。というわけでベスト男優は小栗旬、ベスト女優は毎田暖乃ちゃんに。小栗旬はねぇ、やっぱりスゴイと思う。義時という男は最初はヘラヘラした次男坊で前半は頼朝の方が主役の感。それが流れでどうしようもなくあんなになっちゃう。難しい役。すごい!小栗旬。他の候補はその大泉洋と「エルピス」の眞栄田 郷敦などなど。ベスト女優、これは迷わない。即決の毎田暖乃。すごいなぁ、どうなるのかなぁ。これから。他には長澤まさみなどなど。
助演男優賞はめっちゃ迷った。一時は「鎌倉殿の13人」助演陣の皆さま、にしようかと思った。だってさぁ、菅田将暉の義経もすごかったし、山本耕史とか彌十郎とか獅童とか、佐藤(武衛w)浩市とか中川大志とか新納真也とか佐藤二朗とか、いやいやもう大変。でも、「エルピス」岡部たかしにしました。元々は東京乾電池の人だよなぁ。好きだなぁ、あの感じ。特に「エルピス」では最高で最強!!助演女優賞はもう小池栄子でいいです。文句なし。小池栄子はさぁ、ちょっと前まではちょっとそこらへんの小池栄子で、名前もちょっとそこらへんの感じだったのに、もう大女優だよね。脱・そこらへん、成功!素晴らしい!!!
というわけで来年もまたこんなことやってるのかな私?やりそうだな。やれやれ。ドラマーな日々はまだまだ続く。
◯これまでの「極私的テレビドラマ大賞」はこちら!