また、本の話をしてる

おすすめ本の紹介や書評、新刊案内など、本関連の最新ニュースを中心にお届けします。

■は行の作家-原田マハ

【書評】原田マハ「リボルバー」-やっぱり原田マハのアート小説はいい。ゴッホを撃ち抜いた?リボルバーをめぐる物語

リボルバー posted with ヨメレバ 原田 マハ 幻冬舎 2021年05月26日頃 売り上げランキング : 楽天ブックスで探す 楽天koboで探す Amazonで探す Kindleで探す 原田マハのアート小説は大好きだし、構成も巧みで読ませる。史実と虚構を綯い交ぜにする手法には批…

【書評】原田マハ「美しき愚かものたちのタブロー 」-国立西洋美術館が誇る松方コレクションの数奇な運命を辿る物語

これは上野にある国立西洋美術館のコレクションの基礎となっている松方コレクションとそれを集めた「こよなく絵画(タブロー)を愛した稀代のコレクター」松方幸次郎の物語だ。話の舞台になるのは2つの時代。1つは日本を代表する美術史家・田代雄一が第二…

【書評】原田マハ「常設展示室」-巧いなぁ!原田マハの作家としての成熟を感じさせる短編集

常設展示室 posted with ヨメレバ 原田 マハ 新潮社 2018年11月22日 楽天ブックスで探す Amazonで探す まず最初に軽く裏切られる。タイトルから常設展示されている絵にまつわる短編集かと思ったのだがそんなことはなかった。ま、それはある意味どうでもいい…

【BOOK NEWS】原田宗典×原田マハ、「やや黄色い熱を帯びた旅人」をめぐる兄妹対談がいい!

Amazonで探す 楽天ブックスで探す この対談の初出は岩波書店のPR誌「図書」の8月号。僕はそれを読んでいて、おもしろいなぁブログでも紹介しようかなぁ、と思っていたのですが、今回うれしいことにWEBメディア「ほんのひきだし」にほぼ全文が転載され誰もが…

【書評】原田マハ「たゆたえども沈まず」-この物語の真ん中には常にゴッホがいる

たゆたえども沈まず posted with ヨメレバ 原田 マハ 幻冬舎 2017-10-25 Amazon Kindle 楽天ブックス 「たゆたえども沈まず」という小説はけっしてフィンセント・ファン・ゴッホの物語ではない。日本美術を世界に知らしめようとパリで孤軍奮闘する日本人、林…

【書評】原田マハ「アノニム」-ジャクソン・ポロック幻の傑作がオークションに。落札からの展開にドキドキ!

アノニム posted with ヨメレバ 原田 マハ KADOKAWA 2017年06月02日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 「楽園のカンヴァス」「暗幕のゲルニカ」に連なる原田マハのアート・エンタテインメント。今回はモダンアートの天才ジャクソン・ポロックの…

【書評】原田マハ「リーチ先生」-これは芸術を志す名も無き人へのエールでもある

リーチ先生 posted with ヨメレバ 原田 マハ 集英社 2016年10月26日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 原田マハはこの物語で小説家としてさらに大きく成長した。「本日は、お日柄もよく」のようなちょっと軽めの現代小説が書けて「楽園のカンヴ…

【書評】原田マハ「本日は、お日柄もよく」-折々のスピーチが主人公の仕事を見事に浮き彫りに!

本日は、お日柄もよく posted with ヨメレバ 原田マハ 徳間書店 2013年06月 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 昨年末買ったこの小説の文庫の帯には30万部突破と書いてあった。調べてみると、単行本は2010年8月の発売で1万部。2013年に文庫化…

【BOOK NEWS】原田マハさんの仕事-アート小説連載2題

原田マハさんのアート小説が好きで必ず読んでいます。去年の「暗幕のゲルニカ」はマイベストの7位に入りました。とはいっても、けっこう刊行ペースが早い人なので、バーナード・リーチを主人公にした「リーチ先生」と「デトロイト美術館の奇跡」はまだ読ん…

【映像化】WOWOW連続ドラマWで原田マハ「本日は、お日柄もよく」と宮部みゆき「楽園」、来年1月から

原田マハの「本日は、お日柄もよく」はロングセラーになってますね。累計30万部というからスゴイ。僕は彼女のアート小説はよく読むのですが、これは未読。文庫になって本屋さんでも目立つところに置いてあるので、読んでみようかなぁ、という気になっていた…

【書評】原田マハ「暗幕のゲルニカ」-アートの力とそれを信じる人々の力を描いた傑作!

暗幕のゲルニカ posted with ヨメレバ 原田マハ 新潮社 2016年03月28日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 名画「ゲルニカ」を巡る2つの物語。1つはピカソが「ゲルニカ」を生み出す物語。そして、もう1つは9.11で夫を亡くしたMoMA(ニューヨ…

【書評】原田マハ「モダン」-福島とワイエスの絵をシンクロさせた冒頭作の素晴らしさ!

モダン posted with ヨメレバ 原田 マハ 文藝春秋 2015年04月13日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 表紙には「モダン」というタイトルと共に「The Modern」という英語表記がされている。「The Modern」とはMoMA=ニューヨーク近代美術館のこと…

【書評】原田マハ「太陽の棘」-戦後すぐの沖縄、画家たちと従軍医の運命の出会いがあった

太陽の棘 posted with ヨメレバ 原田 マハ 文藝春秋 2014年04月 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す キュレーターであった原田マハの「絵」をテーマにした物語はいつも興味深い。「太陽の棘」は戦後の沖縄にあった美術村の作家たちとその絵に魅せ…

【書評】原田マハ「翔ぶ少女」-生き抜くことを選んだ少女のやさしく力強い再生の物語

翔ぶ少女 posted with ヨメレバ 原田マハ ポプラ社 2014年01月10日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 夢の様な現実のような心がフワッとするような導入部。しかし、そのやさしい気分は一瞬のうちに破られてしまう。これは神戸の震災でパン屋を…

【書評】原田マハ「ジヴェルニーの食卓」-画家たちの側にいた誇り高き女性たちを描いた見事な作品集

ジヴェルニーの食卓 posted with ヨメレバ 原田マハ 集英社 2013年03月 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 「楽園のカンヴァス」で山本周五郎賞を受賞した原田マハ。ニューヨーク近代美術館に勤務し、キュレーターでもあった彼女がまた絵と画家…

【アンソロジー/書評】窪美澄・原田マハ他「恋の聖地」-恋愛短編って難しい。7人の女流作家による競作

恋の聖地 posted with ヨメレバ 原田マハ/大沼紀子 新潮社 2013年06月 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 全国にある「恋人たちの聖地」を舞台にした7人の女流作家によるアンソロジー。個人的にはこういう「しばり」ってつまんないと思うけど編…

【書評】原田マハ「楽園のカンヴァス」-知的好奇心をくすぐる見事なアート小説!

楽園のカンヴァス posted with ヨメレバ 原田マハ 新潮社 2012年01月 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 直木賞候補にもなった。アートを題材にしたこの作品はニューヨーク近代美術館勤務の経験があり、フリーのキュレーターでもあった作者が初…